ビットコインオプションの取引量



ビットコインオプションが価格に与える影響
オプションは、満期日が近づくとガンマと呼ばれるオプション特有のリスク量が増加します。ガンマとは、オプション価格をビットコインオプションの価格で偏微分したものです。
分かりやすく説明すると、満期の近いオプションを保有していると現物価格が変動することで、保有しているビットコインの量が変化するのです。
例えば、$10,000のコールオプションの満期が1週間後に控えているとしましょう。もし、ビットコインが満期日に$10,000を割っていたら、満期日にはオプションを行使しないためビットコインの保有量は変化しません。
一方で、$10,000を超えていたらコールオプションを行使するのでビットコインをロングすることになります。
この、現物価格の位置する場所で満期時に現物の保有量が変化するというのがオプションの特徴です。これは考えやすいと思います。
では以下のケースを考えましょう。
・1週間後満期の$10,000のビットコインオプションを保有している
・現在ビットコイン価格が$12,000である
このケースの場合、あなたなら何をしますか?
一般的なオプショントレーダーは、この時点で先物を売ります。
そうすることで、もしここからビットコインが下落すると売った先物が利益を上げます。
もし上昇しても1週間後に$10,000で買えるので2,000$の利益が保証されます。
何もせずにただビットコインが下落してしまうと、この$2,000の利益を獲得する機会を失ってしまいます。
このように、オプショントレーダーは満期が来る前に先物を売り買いすることで利益を得ます。
このような売買はオプションのストライクが現物価格に近いときに頻繁に起こることは何となく理解できると思います。なので、最初に見せた画像の例でいくと、3月の$10,000付近にオプションが溜まっているのでその付近ではレンジ相場になりやすいと言えます。